有限会社ヤマト染芸





訪問着  【漱石四季

真糊糸目友禅・地撒き糊・刺繍


 この模様は文学の内容をモチーフにしたものではありません。夏目漱石の著作『四季』の初版の装丁のデザインです。
 この漱石の初版の装丁は19世紀末から
20世紀初頭の革新的芸術活動のアール・ヌーボー調のロマン溢れるデザインです。柔らかな直線とパターン化された花の連なりはその後に起きた芸術活動アール・デコの雰囲気も既に併せ持った素晴らしい意匠ではないでしょうか。
 アメリカやヨーロッパで起きた革新的な芸術活動であるアール・ヌーボー後のアール・デコは1920〜30年代。夏目漱石が生きた年代は1867年〜1916年です。このデザインが如何に先進的であるかを示しています。
 イギリスへ留学し「口語体で書かれた小説」と言う画期的な文学活動をした漱石が、自分の作品の装丁にヨーロッパのロマンチシズム溢れる先進的なデザインに拘ったであろう事は容易に想像できます.
 
 ※尚、意匠使用については「日本近代文学館」の許可を頂いております。





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